イギリスの大学院留学で使う金額は500万円弱(詳しくはイギリス大学院留学でかかった費用の総額参照)。実際は円からポンドに両替する必要があるので、為替の変動、為替手数料について考えなくてはなりません。何も考えずに銀行で両替をするとカモになるだけです。私費留学生はできる所はできる限り節約して留学生活を乗り切りましょう。
円からポンドへの両替は銀行よりもFX、両替のFXにギャンブル性はゼロ
私が取った手法はFXを使う方法です。
日本で円からポンドにFXを利用して両替してから、イギリスで開いたHSBC銀行の口座にポンドを送金する方法をとりました。円からポンドにする際に両替をどの業者を使ってするかで差が出てきます。一般に為替手数料が一番高いのは銀行で、一番安いのがFXです。
私が留学に行った時は1ポンドが120円ほどでした。30,000〜40,000ポンドをFXで両替をしたおかげで12万円から16万円ほど得をしていました。ポンド高に振れると銀行での為替手数料は増していきます。
FXはギャンブル性があるとうイメージがあります。私もFXがなんたるかをわかるまではそうでした。しかし、儲かった!損した!というのは日本円->外貨->日本円の場合のみ。彼らは為替の変動幅を推測してギャンブルしているのです。単純に外貨が欲しい場合は日本円から外貨にして引き出すので損という概念はありません。
銀行の両替でどれだけ損をしているか、図で解説します。
銀行での両替、FXでの両替の2つの図を作成しました。それぞれ見ていきましょう。
銀行で両替して、イギリスの銀行に送金する手順
登場するのが日本とイギリスの銀行のみでとてもシンプルです。ただこのシンプルさに対して銀行は手数料を多く取っているのです。
①両替して送金
これはそのままですね。銀行の手数料が含まれるTTS(Telegraphic Transfer Selling)レートで日本の銀行の円をポンドに両替してからイギリスの銀行に送金します。
FXで両替して、イギリスの銀行に送金する手順
登場人物が増えましたがやっている作業は変わりません。両替して送金するだけです。citi bankで送金しなくてもFX会社で両替するだけで手数料が安くなります。
①FX口座へ入金
FXのサイトから日本円を入金します。銀行口座からFX口座への入金手数料は多くの場合、FX業者が支払ってくれますので無料です。両替したポンドをそのままの通貨で受け取れる「現受」は全てのFX業者でできません。両替、現受けをするFX業者としては以下のマネーパートナーズがおすすめです。
②Conversion(両替)
FX口座にある円をポンドに両替します。空港や銀行で両替するには1ポンドあたり10数円ですが、FX業者での両替の手数料は、1ポンドあたり数銭です。
例として2015/10/11時点のレートを見てみましょう。みずほ銀行では1ポンド=188円ですが、FXでは1ポンド=184円です。この時に25,000ポンド両替したい場合はそれぞれ下記の通りになります。FXの方が10万円安く両替できます。旅行での少額のポンドでは差は微々たるものですが、金額が大きくなるとバカにできない金額になってきます。
銀行の場合:25,000ポンド ×188円/ポンド=4,700,000円
FXの場合:25,000ポンド×184円/ポンド=4,600,000円
③現受
FXでただ単にConversion(両替)しただけでは、ポンドでお金を受け取ることができません。これを「現受」することでポンドを外貨で受け取ることができるようになります。この現受をしないと、銀行のポンド口座にポンドを送金することができません。手数料はマネーパートナーズの場合、1万ポンドで4,000円です。
④送金
citi bankで口座を開設すると日本円口座、ポンド円口座を自動的に別々に開設することができます。FXで両替し現受したポンドをciti bankのポンド口座に移す作業が送金です。この送金の手数料はFX業者が支払ってくれるので無料であることが多いです。
⑤海外送金
海外送金する先の銀行口座情報をciti bankに登録します。この場合の銀行口座情報とはイギリスの銀行になるので、留学後の、銀行を開設した後にインターネットから登録することになります。登録が完了しましたらciti bankの口座から送金すれば作業完了です。私の場合、送金手数料は1回あたり4,000円でした。
まとめ
FXの方が少し手間ですが、半日もあれば終わる作業です。これで10万円もお得に両替できます。金額が大きくなってくると感覚が鈍ってきますが、締めるところはしっかり締めましょう。
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