社会人として留学した方で、日本に帰ってきてどのように就職活動、転職活動をしたら良いのか迷う人は多いのではないでしょうか。私もそうでした。10月に日本に帰国してから転職活動をしても大丈夫なのか、無職期間があっても大丈夫なのか、不安はつきませんでした。
結論としては、留学していたからといって、特別なことはありません。普通の転職活動と同じです。今まで自分がどのようなことをやってきて、今度は何をやりたいのか、を伝えるだけです。ここでは私がどのように日本で転職活動をしたのかを紹介します。
イギリス大学院留学後の就職活動
ロンドンキャリアフォーラムへの参加
就職活動の第1弾としてテスト勉強が忙しい5月ごろ、ロンドンで開催されていたCFNキャリアフォーラムへ参加しました。CFNキャリアフォーラムは人材会社の株式会社ディスコが主催しています。あまり日本で就職活動していると馴染みはない会社ですよね。ところが、海外では凄い力を持っています。
CFNキャリアフォーラムは世界各地で開催しており、1番規模が大きいボストンを筆頭に、シドニー、ロンドン、大阪、東京、ロサンゼルス、サンフランシスコで開催されています。
私はその中で一番近い、ロンドンキャリアフォーラムに出席しました。ロンドンのフォーラムの参加企業は15社でした。ボストンの10分の1なので、イギリスでの力の入れ無さがひしひしと伝わってきます。
CFNキャリアフォーラムは海外の大学に留学している人にとっては有名なフォーラムです。日本でいうとリクナビですかね。このフォーラムが日本のと大きく違うところは、内定が短ければ1日で出る、ということです。
海外に出ている日本人は素晴らしい人材なのかはわかりませんが、日本の就職活動と雲泥の差です。
脱サラして留学した人はお呼びでなかった
ロンドンのキャリアフォーラムは新卒向けの感じした。周りも若い人ばかりで、私は浮いていました。
周りの新卒の人の自信に漲る顔が凄かった。多分、彼らは短くても大学から留学しているわけで、イギリス生活が4年弱のツワモノです。イギリス生活が1年弱の私が敵うはずもなく、圧倒されっぱなしでした。誰々はもう内定でたよ、とか、一応受けている、ということをサラリと言っているのを耳にしました。
キャリアフォーラムでは楽天が説明会を英語でやっていたことが印象的でした。他の企業は日本人の留学生に対して説明するのでもちろん日本語ですが、公用語が英語である、と公言している楽天は違いました。人事担当者が英語でペラペラ説明してました。楽天は日本で行う説明会も英語なんでしょうか。
服装はスーツが正解です。周りの人々は全員スーツでした。留学する時にスーツ、ワイシャツ、ネクタイを持っていくべきか、凄い迷った挙句に持っていったのが役に立ちました。革靴はスーツに入らなかったので、大学近くの古着屋で安物を買いました。
興味のある会社1、2社に履歴書を出して、イギリスでの転職活動は幕を閉じることとなりました。
日本での就職活動
転職エージェントへの登録
5月のキャリアフォーラムでイギリスでの転職活動で敗退後、次は日本での転職活動を10月に開始しました。実際は日本内外のエージェントには帰国する少し前にインターネットで登録だけしていました。帰国する少し前に登録だけしておいて、帰国してからエージェントに面接に行くようにプランを立てると、帰国後の転職活動がかなりスムーズです。
おすすめはJAC Recruitmentです。留学してきた方は英語を1つの武器として使わなければ損です。JAC Recruitmentには英語を使える外資系案件が多く、グローバル人材を目指す方は登録しておくエージェントの1つです。会員登録は、もちろん無料です。JACを聞いたことのない方は多いかもしれませんが、海外転職に強みを持った大手のエージェントです。
英文レジュメ(履歴書・職務経歴書)サンプル(提供:JAC Recruitment)
転職活動の要領がなんとなくわかってきたころに、小さいエージェントも行きましたが、どれも始めに行ったエージェントで提案された案件ばかりでした。なのでエージェントはJACと他の大手1つか、2つで充分です。
また、大手エージェントでは、案件毎に「面接のポイント」や「ここを売りにすれば良い」というTipsがあったのですが、それが小さいエージェントにはありませんでした。エクセルで管理していたのですが、案件毎にフォントの大きさが違っていたり、データが古かったり、と駄目な所ばかり目についてしまいましたね。
あと一個駄目押しすると、小さいエージェントは全てメールベース(しかも件名を変えない!)で案件を管理していました。その点、大手は登録すると、個人のポータルサイトを開設してくれ、案件が一元管理できるので楽でした。
と、最後は小さいエージェントの悪い点をもろもろ、と書いてしまいましたが、帰国後に日本で転職活動をする人には、大手エージェントに登録することをおすすめします。担当者によっては相性が合わない場合もあるので、こういう意味でも複数のエージェントに登録してリスクヘッジすることが大切です。
転職先の情報収集はやっぱり口コミ
エージェントはどんどん案件をくれます。会社ごとに会社の特色、面接で聞かれることが細かくかいてあります。しかし、1つだけ足りないものがあるのがわかりますか?そう、実際に働いている人の口コミです。確かにエージェントの持っている情報は正しいですが、採用する側の情報なんですね。採用されている側の情報が無いのです。
実際に働いている人の話は聞きたいけども、新卒でもないので、OB訪問で聞くことなんてできない。時間もない。そんな方には働いている人の生の声が載っているキャリコネがおすすめです。
無料で登録です。そして、登録すれば沢山の企業の情報がゲットできます。適当に口コミ数をチェックしてきました。口コミ件数は多いですよね。
- 武田薬品工業 341件
- ソニー 1638件
- 全日本空輸 537件
- アクセンチュア 1680件
- プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン 239件
- ップルジャパン 137件
- 日産 963件
- 三菱化学 181件
なんだかんだ言っても中の人の口コミはチェックして損はありませんし、口コミを見て、この会社良いかも、と違う側面を見ることもできます。転職活動をする際には是非とも登録は済ませておきましょう。
テスト、面接、転職活動開始!
エージェントとの面談を終え、案件を紹介されてからは通常の転職活動と同じです。テストを受けたり、面談を受けたり。通常の転職活動と違ったのは、自分は無職であったため、企業の提示した日時は問題ないので、調整する必要性がなかったことです。
転職活動中は暇でした。面談を入れるにしても1日中面談ってことはありませんでしたので、暇な時間は結構ありました。そんなときは転職活動がうまくいくのか、どこにも転職できなかったらどうしよう、とか不安なことばかりが頭に浮かびました。ただ進むしかないんですけども。
面接で良く聞かれること
面接でよく聞かれる質問の第一位は、なぜ留学したの、です。まあ、聞きますよね。留学している人の数が多くなっているからといっても、われわれはまだまだ少数派です。
転職はストーリーが大事、と良く繰り返し言われています。なぜ留学したの、という答えもストーリーに乗せる必要があります。
会社員→留学→次の会社
この矢印のところをみんな聞きたがりますし、これを強固なものにしていけば内定は貰えるでしょう。なぜ会社員をやめたのか、なぜ留学したのか、なぜこの会社を受けているのか、です。私の場合は、少し特殊なので辻褄を合わせるのが大変でしたが、何とかこじつけました。
面接によっては留学して意味があった?、とか意図が見えない質問もきますが、耐えなくてはなりません。海外は行きたいから行ったのだと。留学していても転職活動においては万能薬ではなく、落ちるときは落ちます。まあ、その時は次の会社、次の会社、ですね。止まったら無職になってしまいますから。
ちなみに転職活動のストーリーはエージェントが無料で一緒に考えてくれます。内定が出た際の年収額の20%ほどがエージェントに支払われるようです。なので臆することなく、頼れるところはエージェントには頼ってみましょう。
やっと内定先が決まる
11月に内定を貰って転職活動を終了することができました。
8月に卒論を提出したら、9月は最後の旅行をして、10月から転職活動をするスケジュールでも問題ないことが理解できましたでしょうか。知り合いにビザが切れる12月までイギリスで転職活動をしている人がいたり、旅行をしている人もいました。彼らは帰国してからなんだかんだいって転職できています。過度に悩むことなく、応募すればいつかは内定が取れるはずです。
まとめ
海外の大学院を留学をリアルにしていた感じとして掴んでいただけたかと思います。せっかく留学したのだから、英語を武器に使いたいのは自然の発想ではないでしょうか。転職活動は情報が命です。他の人よりも一歩先を行って、良い内定先を手に入れるためには、情報をかき集めて、転職活動を成功させましょう。
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