「リーディングとリスニングは伸びたのに、スピーキングだけ5.0〜5.5から動かない」
IELTSを受けている人の投稿では、この悩みをよく見かけます。AIで添削を受け、音読も続けているのに、スピーキングだけ伸びない。その気持ちはよくわかります。
私も初めて受けたIELTSではoverall 4.5、スピーキングも4.5くらいでした(IELTSのSPEAKING)。
この記事では、社会人からイギリス大学院に留学した私の経験と、2026年10月時点の最新情報をあわせて、「スピーキングが伸びないときに何を変えればいいか」をまとめます。
IELTSスピーキングの基本をおさらい(2026年版)
まずはIELTS公式の情報をもとに、スピーキングの形式を確認します。
- 試験時間は11〜14分、試験官との1対1の対面形式
- Part 1(4〜5分):自分や身近な話題についての質問
- Part 2(3〜4分):カードのお題について1分準備し、最大2分話す
- Part 3(4〜5分):Part 2に関連した、より抽象的なディスカッション
採点基準は「Fluency and Coherence(流暢さと一貫性)」「Lexical Resource(語彙)」「Grammatical Range and Accuracy(文法)」「Pronunciation(発音)」の4つで、配点はすべて同じです。
日本の受験事情も、私が受けていた頃からだいぶ変わりました。
| 項目 | 2026年10月時点の情報(英検協会) |
|---|---|
| 形式 | コンピューター版(スピーキングは試験官と対面) |
| ペーパー版 | 2026年8月で終了 |
| 受験料(IELTS on Computer) | 29,700円(2026年9月1日以降の申込分) |
| 受験料(IELTS for UKVI) | 34,430円(同上) |
| One Skill Retake | 19,250円(元の試験日から60日以内に受験) |
| 結果 | 試験から1〜5日後にWebで確認 |
1回3万円近くかかるので、「とりあえず受けて様子を見る」とは気軽に言えません(笑)。
1技能だけ受け直せる「One Skill Retake」は、特に気になる制度です。スピーキングだけ足りない人には心強い制度です。ただし、大学やコースによっては受け付けていないこともあります。たとえばWarwick大学のプリセッショナルコースの入学条件には「One Skill Retakeは不可」と書かれていました。使う前に、必ず出願先の条件を確認してください。
私がスピーキングで苦戦した理由
正直に言うと、私はスピーキングの勉強から逃げていました。
日本の学校英語は読む中心だったので、話す練習のやり方がそもそもわからなかったんです(IELTSのspeakingでover6.5を目指すにはテンプレートもあるDMM英会話がおすすめ)。その結果、勉強は公式問題集に偏りました。過去10年分を5サイクルほど回して、最終的にoverall 6.5までは届きました(IELTSブログ一覧)。
それでも出願先の条件にはoverallで0.5足りず、6週間のプリセッショナルコースに通うことになります(プリセッショナルコースには行くべきか)。今振り返ると、もう少し早くからスピーキングの練習をしていれば、と思います。
スピーキングが5.0〜5.5で止まる3つの原因
自分の失敗を採点基準に照らすと、伸び悩む原因は大きく3つだと考えています。
1. 「たくさん話す」だけで、採点基準を意識していない
4つの基準は配点が同じです。つまり、発音がよくても語彙が単調だったり、話がつながっていなかったりすると点が伸びません。Band 6と7の差は、つなぎの言葉(firstly、on the other hand など)を柔軟に使えるか、言い換えができるかといった部分に出てきます。
2. Part 2の2分が持たない
Part 2で1分も話せずに黙ってしまうと、流暢さの評価に響きます。「理由→具体例→自分の気持ち」のような型を事前に作っておくだけで、だいぶ楽になります。
3. 自分の英語を誰にも直してもらっていない
独学で一番難しいのがここです。自分のミスには自分では気づけません。
2026年の今なら、私はこう対策する
当時はなかった選択肢も増えました。今の私なら、次のように練習します。
AIで「録音→文字起こし→添削」を毎日まわす
ChatGPTの音声モードなどを使えば、Part 1の質問を出してもらって答え、終わってから間違いや自然な言い換えを教えてもらう、という練習が一人でできます。無料プランでも回数の上限つきで音声会話ができます。
ただし、AIの「あなたはBand 6.5です」は公式の採点ではありません。AIには添削や練習相手になってもらい、スコアの目安は本番形式の練習で確かめるのが安全です。
本番形式の練習は「人間の講師」で
AIは便利ですが、面と向かって話す緊張感までは再現できません。そこで、本番に近い練習はオンライン英会話を使います。
以前の記事でも紹介しましたが、DMM英会話にはIELTSスピーキング対策の教材があり、Part 1〜3を練習できます。講師検索で「IELTS対応」の先生に絞れるのも便利です(IELTSスピーキング6.5を目指す人はオンライン英会話を試す価値有り)。
2026年10月時点では、初めての人は7日間レッスンが受け放題の無料体験があります。ただし、期間内に休会しないと自動で課金されるので、始めた日にカレンダーへ「7日後」を入れておきましょう。
単語は1冊を回しきる
語彙(Lexical Resource)もスコアの4分の1です。私はTOEFL英単語3800のランク1〜3だけに絞って回しました(IELTSのための英単語はこれさえやればOK)。新しい単語帳に手を出すより、1冊を口から出るレベルまで使い込むほうが効きます。
公式問題集は「声に出して」使う
公式問題集にはスピーキングの問題も入っています。読んで終わりにせず、時間を計って声に出し、録音して聞き直すところまでやってみてください。自分の声を聞くのは恥ずかしいですが、一番効きます。
まとめ:スピーキングは「型」と「フィードバック」で伸びる
- 採点基準は4つ、すべて同じ配点。弱い基準を把握する
- Part 2は話す型を先に作っておく
- 毎日の練習はAI、本番形式の練習は人間の講師で
- One Skill Retakeは便利だが、出願先が認めているか必ず確認
私は4.5からのスタートでしたが、それでもイギリスの大学院に入学できました。スピーキングで伸び悩んでいる人も、練習のやり方を少し変えることで、前に進めるはずです。応援しています。


コメント